早いもので、長いと思っていた約2週間の活動も残り少なくなってきました。
昨日と今日は図書館に本を導入している小学校がある地域を訪問しました。
目的は、図書館がより地域に貢献できるように調査を行うためです。
図書館に本を入れて、先生方にも図書館の使い方が定着してきている図書館プロジェクト。ですが、図書館の重要性、更には教育の重要性を児童を学校に通わせる保護者に理解してもらうためには、児童だけでなく地域の方々にまで利用範囲を広げて、図書館に親近感を持ってもらうべきだという意見が出ていました。
しかし、絵本に加えて新しく大人向けの本を入れるにしても、一体どんな本を導入すればよいのか、地域の人々はどんなことに不便さや問題を感じ、解決を必要としているのかが分かりません。
そこで今回の調査です。図書館を導入している地域の家々をグループに分かれて一軒ずつ訪問しました。そして住民の方に自分の家を中心とした簡単な地図を描いてもらいながら、家族構成や仕事などの基礎データに加え、地域で重要だと思っている場所はどこか、それはなぜなのか、図書館についてどう思っているのかなどを質問しました。地図を描いてもらう理由としては、地域の情報を可視化することで、住民の方にも自分の地域について再認識してもらい、埋もれている意見や考えを言いやすくする、という狙いがあったからです。
実際にやってみましたが、幾つか問題も出てきました。
その1つは言語の問題です。J-CaJaメンバーは英語しか話せません。対して地域の方々は現地語のクメール語しか話せない人がほとんどで、それすらも満足に話せない人もいました。当然通訳が必要で、その役を協働しているNGOの現地スタッフの人に頼みました。
しかし、こちらが思っていることをうまく英語ではなせないということもありますが、通訳者の考えや意見が少なからず入るようで、意図していることと違う答えが返ってくることがありました。
言い回しを変えたりして何とか意思疎通を図れるようにしたりと気を使うことが多かった今回の調査ですが、成果もそれに比例して多かったように思えます。特に地域の住民の方々と顔見知りになれたことは今後の活動をするにあたって大きなことだと言えるでしょう。
加えて今日は図書館の壁を塗り直す作業をしました。
地域の住民の方々も参加して、みんなで慣れないながらにペイントしました・・・いえ、住民の方々の方がずっと器用に塗っていたような・・・。大丈夫か、日本組・・・。
今日はそんな1日でした。
明日はペイントの残りを仕上げた後、別の団体を訪問する予定です。
また後ほどブログ更新しますので、お楽しみに!
文責:リック