アンコール小児病院
シェムリアップ市に位置するアンコール小児病院は、Friends Without A Borderによって運営されている。Friends Without A Borderは日本人写真家である井津建郎がカンボジアを訪れた際、怪我や栄養失調で苦しむ子ども達を目の当たりにし、設立を決意したNPO法人である。この小児病院では登録料として1000リエル、再診に500リエルを設定しているが、払えるのは半数程度である。しかし、入院や手術代は無料である為、多くの患者が訪れる。
|
アポイントメントを取る際から、訪問者である私達に対して非常にオープンな対応であった。病棟とは別に団体を説明する施設があり、設立の経緯や井津氏を紹介する映像を見ることができるビデオルームも設置されていた。そしてガイドしてくれた女性は日本語も少し話すことができ、そういったところからも訪問者への対応に慣れている印象を受けた。患者から医療費はほとんどと言っていいほど受け取っていないため、訪問者からの寄付や募金が非常に重要になってくると考えられる。年間2億円ほどの資金が必要になるらしいが、それは寄付で賄われているらしい。井津氏のテレビ出演やクリントン元米大統領の訪問など、広報活動の規模は大きく、財源確保において重要な役割を果たしている。
小児病院を運営する一方、医療教育にも力を入れている。
小児病院を運営する一方、医療教育にも力を入れている。
Copyright © 2014 J-CaJa All Rights Reserved.